エルベ・ケルランのワイン造り: “Think different”

ケルランのワイン造りは、ラボルド城が上手く表現してくれています。ラボルド城のラボルドとはフランス語で「境界」「縁」「端」などという意味です。しかし、それは「欄外」「余白」という意味とは異なります。エルベ・ケルランが自ら定義するワイン造りとは、「古い世界」の慣習的な格付けなどにとらわれることなく、自分に与えられたブドウをはじめとする自然の恵みを最大限に生かしてワインをつくることです。
エルベ・ケルランは6haのドメーヌを所有しています。ブルゴーニュの多くの生産者は、ドメーヌをパルセルとよばれる複数の小さ な畑で所有していますが、ケルランの6haのドメーヌも、ラボルド城が歴史的に所有してきた3haの畑と、ヴォルネ(Volnay)とサントネ(Santenay)村にあるブルゴーニュAOCの畑3haから成ります。エルベ・ケルランは、これらの畑を所有し、ブドウの栽培からワインの醸造までを行っているヴィニュロンですが、ネゴシアンであり、エルヴールでもあります。エルヴールとは、他の農家からブドウを買い、醸造、熟成を行う人のことです。この醸造、熟成の過程こそがジュブレ・シャンベルタン(Gevrey-Chambertin)やシャンボール・ミュジニ(Chambolle-Musigny)といったワインの美味しさを決定づけます。2016年より、ワインにとって最も重要な作業である醸造と熟成が、全てラボルド城内においてできるようなりました。ラボルド城のワイン造りに新たな一頁が開かれました。

テロワールのワインと革新のワイン、一番大切なのはお客様の喜び

エルベ・ケルランのワイン造りは非常に情熱的なものです。古い伝統には素晴らしい点もありますが、時には固まったアイデアに縛られ続けることがあります。エルベ・ケルランは、ブルゴーニュの伝統にとらわれた後継者ではなくリーズナブルな価格で、斬新なブルゴーニュワインをつくることに情熱を注ぎチャレンジし続けている活動家です。

その精神は、彼が提案する商品のダブルラインナップによく現れています。すなわち、テロワールのワインのラインナップと革新のワインのラインナップです。もちろん、両者に共通するのは、彼がそれぞれのワインにこめた際限なき献身、そしてお客様に喜ばれるワインを提供したいという強い意思です。

テロワールのワインは、ユネスコに登録されているブルゴーニュの各クリマのワインと同様に、土壌の解釈、独自のセパージュ、ヴィンテージにより表現します。

ジュブレ・シャンベルタンやシャンボール・ミュジニを含め、シャブリからマコンまで、これらの土地からワインをつくるためには、人間はテロワールを尊重するという唯一の方針に従います。人間がテロワールにつくすということです。

革新のワインは、かつてAOC格付けされていたが現在はされていない畑のぶどう、またはAOC格付けされたことのない畑のブドウを使ってつくるワインです。AOCの格付けがなくても、素晴らしいブドウであることには代わりはありません。これらのブドウを、ブドウ畑においても醸造所においても、おいしくつくり、仕上げることができるのです。そのためには、ただ純粋に感じること、感覚を信じること、ただシンプルに味覚に頼ることこそが大切なのです。

ケルランのスピリット: “Going sideways”

エルベ・ケルランの人柄と海外経験は、彼がつくるワインにしっかりと反映されています。そのため、ワインづくりにおいて伝統の束縛を嫌う世界中のお客様、または高品質のワインをリーズナブルな価格で求めたいと思う世界中のお客様から強い支持をうけています。たとえそれが回り道であっても、目標に向かって永遠に挑みつづけることこそが、エルベ・ケルランのワイン造りなのです。ケルランは言います“Going sideways”。

Cuvée K: エンブレムワイン

先駆者としてのエルベ・ケルランの評判を保証するCuvéeK。エルベ・ケルランのチャレンジングで革新的なワイン同様、CuvéeKは強烈な感動をもたらす特別なワインです。

“ル・プレジール”: 喜びのワイン

エルベ・ケルランのつくる様々なブルゴーニュワインは、色々な料理と相性が良く、非常に美味しいのです。伝統的なフランス料理にも、和食やアジア料理にもよく合い、流行の最先端を行くニューヨークのおしゃれなバーでも、突然思い立って開くピクニック・パーティーでも、様々なシチュエーションで楽しんで頂けます。

「幸せな時間を分かち合いましょう」
「今というこの瞬間を満喫しましょう」

理想論者と言われるかも知れませんが、これがワインを通してエルベ・ケルランが皆様に伝えたいメッセージです。メゾン・ケルランの海外における好評な売れ行きから、このメッセージは、とりわけ海外のお客様に既に受け入れられているようです。今や多くのお客様が、メゾン・ケルランのワインの美味しさの秘密を理解して下さっています。